「クローバーフィールド・パラドックス」3つの驚愕ポイント
J・J・エイブラムスがプロデューサーを務めるNetflixオリジナル映画「クローバーフィールド・パラドックス」が、いきなり日本時間の2018年2月5日に配信開始されて話題を呼んでいます。
The Cloverfield Paradox | Netflix Official Site
まだ観ていない方も、ネタバレはまったくないので、安心してお読みいただければと思うのですが、私は内容以外に3点びっくりさせられたポイントがあり、観終わったあともそのことを噛みしめるように考えています。
- 事前予告なし:スーパーボウル向けCMで告知、即公開
- 全世界同時公開:日本でも同時視聴可能に
- Netflix配信:視聴直後から何度も見返せる
普通の映画の場合、大作になればなるほど半年くらい前から映画館でしつこいくらい予告編を見せられて、こちとら早くみたいのにおあずけ、でもうちょっと飽きたくらいに公開、ですよね。
一方Netflix配信の場合、当たり前ですが告知即上映開始!が可能なんですよね。ファンからすれば、アップルの新製品発表会みたいに「今日からお買い求めいただけます!」っていうのが一番盛り上がりますよね。Netflixアカントを持っていて、それも世界同時公開となれば「乗るしかない、このビッグウェーブに」(by Butchさん)ともなります。不用意なネタバレ回避にも役立ちますよね。
さらに、映画館での上映と異なり、公開直後に何度でも見返せるので、話題がホットな状況で、なんども気になるところや良いシーンなどを映画館に足を何度も運ばなくても、楽しみ、同じく観終わった人と盛り上がることができます。同じ映画を何度も観るのも楽しいことですが、お金も時間もかかるので、ちょっとサラリーマンには厳しいです。そう考えると、予算をしっかりかけた大作映画並みの作品が、世界同時公開で告知即上映開始って、画期的なことだとしみじみ思っています。
「おま国」は誰のため?
「おま国」って聞いたたことありますか?
おま国とは (オマクニモシクハオマコクとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
PCゲームのダウンロード販売プラットフォーム「Steam」にて、リージョン(国・地域)規制のため日本国内からは購入できない商品やその現状を揶揄するスラングである。
私が大嫌いな言葉の1つです。私は、興味を持ったゲームは一日も早く遊びたい派です。ユーザーインタフェースが日本語化されてなくてもいいし、吹き替え音声入っていなくてもOKです。そもそも、FPSやTPS(ファースト/サードパーションシューティング)とかなら、そんなに複雑な英語を理解する必要もないですし、こちとら初めて購入したPCは白黒のApple Macintosh Plusで、それこそ「日本語化、なにそれ美味しいの?」の英語版ウィザードリーを何百回もプレイしてましたよ!
まぁ、ちょっとだけ、事情はわかります。各国のレーティングとか規制に合わせなきゃいけないんですよね?でも、だったら初めから全部18禁扱いにしちゃえばいいんじゃないですかね。ダメ?
あるいは、国内のディストリビューター保護ですか? 日本語版の開発・発売予定があって、そのローカライズコストを回収しないと…とかいう話ですか? だったら、日本語版と同じ価格でいいから英語版を先行して売ってくださいよ。
ガジェットでも理解できない不利益が…
「技適」も大嫌いな言葉ですが、ばかな私でもガジェット=ハードウェアはちょっとだけ理解できます。各国の法規制やガイドラインをクリアするのには、時間が必要なんですよね。でも、最近技適を取っているのに、メーカーが国内で発売開始していない商品がありますよね。たとえば、この丸っこいかわいいやつ!
丸くて小型の、スクリーン付きEcho端末で、技適のマークがあることが確認されています。
日本未発売Amazon Echo Spotは技適マークあり - ITmedia NEWS
このEcho Spotを出張のついでにおみやげに買うことはOK、あるいは購入できる人に買ってもらって送ってもらうのはOKだけど、日本からは注文できないって、なんかすごくフラストレーションが溜まります。誰のために、なんのためにそうなっているんでしょうか? 教えて、偉い人!「アーリーアダプター宣誓書」とかあれば、喜んでサインしますよ。「Noクレーム, No リターン」上等です!
まず、新しもの好きが世界を動かすことを理解してほしい!
確実にいえることは、新しもの好き・アーリーアダプターと言われる人種の情熱や探究心、アウトプット力を有効に活用できる企業やサービスが他に差をつけ、生き残っていく世の中になっていくことは間違いありません。
1日は万人にとって24時間しかなく、その有限な時間を、特に趣味や娯楽の分野でなに使ってもらうかをいろいろなメディアで奪い合っている時代に、情熱・熱意を集められるメディアと、旧態依然としたメディアでは、決定的な差がついてしまうと思います。そんなことを、「クローバーフィールド・パラドックス」を観たあと。考えていたのでした。
本日もここまでお読み頂き、ありがとうございました。
それでは、また!