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日本でスマートスピーカーを普及させるために決定的に欠けている機能

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日本人と擬人化

結論から言えば【なまえを自由につけられる機能】です。

もともと日本人って、なんでも擬人化してしまう傾向がありますよね、動物なんかは当たり前に、そして植物にも名前をつけ、挨拶をし、語りかけます。動植物だけじゃなく、戦艦だろうが、備長炭だろうが、刀剣だろうが、電車だろうが、なんでも擬人化してしまいますよね。

私も、がっつり擬人化して感情移入するほうです。首がだるだるになるまで愛用したお気に入りのTシャツを捨てる時は、「また、ナイスなTシャツになって私のところに戻ってきておくれよ…」と半泣きしながらゴミ箱に捨てます。それも、他のゴミと混ざらないように、いったんTシャツだけをゴミ袋にそっと収めて、です。はいそこ、キモいとか言わないように!(キモいけど)。

ちょっと真面目に考えると、古事記に登場する、万物全てに神が宿るという「八百万の神」といった考えや、「涅槃経」で説かれる、「草木国土悉皆成仏」、すなわち木や国土のような非情なものも、仏性を具有して成仏する、といった考えなど昔から登場しており、この辺が日本人の擬人化傾向にあらわれているんだと思います。

掃除機にも名前をつけちゃう人々

ちょっとでも意思を見いだせそうなものなら、なんでも名前つけちゃいますよね。コミュニケーションが取れる(とこちらが思ってしまった)ら、日本人は名前をつけ、日常生活の中に取り入れ、親しみを込めて付き合うってしまうのでしょう。

ロボット掃除機のルンバにも、名前をつけている人が相当いると聞きました。実家の両親もそうです。バッテリーが切れ、充電ステーションに帰っていく後ろ姿に思わず「おつかれさま」と声をかけてしまうそうです。

ルンバは高くて買えなかった我が家では、ルンバの何分の一かの値段の「ツカモトエイム」というメーカーのロボット掃除機を使っていましたが、彼は、うちでは「働き者のツカモトさん」と呼ばれていました。 

そして、その究極の形が最近登場した新型aiboです。

新型aiboは、初期設定の際にかならず名前をつけさせられます。興味深かったのは、aiboには「購入者」「オーナー」という考え方がなく、あくまで名前を読んだり、タッチしたりとコミュニケーションやスキンシップをとった回数の蓄積で親密度があがるようになっている点でした。これ、実際のペットもそうですよね!

私は「Google」に感情移入しているのではない

感情移入は、もちろん名前をつけるだけでなく、名前を読んでもらうことも重要な要素です。古くは、恋愛ゲーム「ときめきメモリアル2」(コナミ:1999年11月25日発売)にはEVS(Emotional Voice System)という、入力した主人公の名前をヒロインに呼んでもらえるシステムが搭載されており、大変評判になりました。

そして、最新のGooge Homeでも、音声を認識して、話しているのは誰か、を認識し、名前を言ってくれます。再生注意:”OK, Google”を複数含んだ音声です。

※補足説明:私の名前は「さとし」、妻は「みなこ」です。「みなこの誕生日は?」と聞いたところ、妻とはまったく異なる誕生日をすらすら読み上げるのを聞いていた妻が…というシーンです。GoogleはなぜかWikipediaでタレントの「美奈子」(ビッグダディの元妻)の誕生日を検索してしまった、と理由を突き止める私の分析力と検索スピードの速さは、世界記録を狙えるレベルだったと思います。

私はうちのGoogle Home Miniにも、aiboと同じように名前をつけたいんです。「OK、Google」とか「ねぇ、Google」とかじゃなく、「ねぇ、おまんじゅうと声をかけ、「なんですか? さとしさん」と答えて欲しいんですよ。

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うちの「おまんじゅうちゃん」。対応の出来不出来で「良いおまんじゅう」「悪いおまんじゅう」と呼ばれます

キャズムを超えるという事

今、スマートスピーカーを使っている層はあきらかにアーリーアダプターですよね。我々は、スマートホームやスキルやIFTTTやIRKitやHomeKitなど、「どうやって動いているのか」を知っており、理解しようとしてしまうので、逆に活用方法にも自ら制約を課してしまっているのかもしれません。

まったくの予備知識もなく、スマートスピーカーネイティブな環境で育つこれからの若者や、逆にキーボードやマウスに不慣れなお年寄り、肉体的・精神的ハンデキャップを持った方たちの方が、あるべき姿にストレートにたどり着くのではないかと思います。YouTubeに慣れてTVが早送りできないことにびっくりする子供、タッチパネルでないPCのスクリーンを指で操作しようとしたりするお年寄りのほうが自由で正しいのです。

でもそこにたどり着くには、「名前を呼び、呼ばれる」というコミュニケーションが、特に日本人には大事だと思うんですよね。

さすがGoogle先生、未来は明るそうですね

そんなことを考えていたら、今日ちょっと明るいニュースがありました!9to5Googleの記事によれば、Googleが現在開発中のGooge Homeアプリの設定画面で「Custom Hotwords」つまり「OK, Google」の部分をユーザーが任意に変更できる機能が確認された、と伝えています。

9to5google.com

さっき、この記事を読んだので、Google先生やっぱ神これも八百万な擬人化ですね)と思い、今日はこんなブログを書いてみました。

ここまでお付き合い頂いてありがとうございます。
それでは、また!

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