ども、デイブでございます。本日は、レノボの「Legion Y740(15)」というハイスペックなゲーミングPCをレビューしたいと思います。
私は趣味の1つが本ブログだったりするのですが、ゲームも動画編集も趣味で行っています。そんな時にこまるのが、外出先でのPCパワーの不足です。
軽量ノートだとゲームや動画編集はできない。だけどゲーミングノートは高かったり、大きかったり、重かったり…持ち歩きは難しい…
そんなふうに悩んでました、でも、そんな悩みを高いレベルで解決してくれるゲーミングノートPCがあったらどうですか?
- 性能:最新のゲームやクリエイティブツールをちゃんと使えるスペックが必要!
- 重さ:ある程度は仕方ないけど、持ち歩きはできないと困る!
- 価格:できればお買い得だとありがたい!
そんな要望を一気にかなえてくれるゲーミングノートがありました。それはLenovoのLegion Y740(15)です!
Legion Y740(15)は、下記の特徴を持つ ハイスペック・高性能・高画質を兼ね備えたLenovoの最新ゲーミングノートPCです。
- 第9世代インテルCPU
- NVIDIA GeForce RTX 2070 with Max-Q Design
- 15インチ・最大リフレッシュレート144HzのIPS液晶
- 重さ:本体約2.2kg(ACアダプタ約900g)
今回は約1か月、同ノートPCをお借りする機会がありました。デザインやスペック、各種ベンチマークから実際の動画制作の模様まで、細かくレビューしていますので、ぜひ気になる部分をチェックしてみてください!
高速なCPUと専用のGPUを搭載してるから、設置すればその場でいきなり本格的にゲームやクリエイティブワークができますよ!
タップできる目次
Legion Y740(15)の主な特徴(おすすめ&イマイチ)
まず、いきなりですが約1ヶ月試用させていただいた時点での「Legion Y740(15)」 のおすすめポイント&イマイチポイントを整理したいと思います。結構、おすすめポイントが優勢な結果となりました。
価格については、今回お借りした構成の販売価格が約35万円なのですが、公式サイトでは定期的にお得なセールが行われており、2020年2月24日時点における直販ストア価格は211,728円(税込・送料無料)でした。この価格であれば、十分競合などと比較しても魅力的だと思います。
重いけど、それに見合うだけのパワーが保証されています。実際、外出先でのビデオ編集はこれがなければできませんでした!
ここからはスペックやデザインなどを細かくチェックしていきます!
Legion Y740(15)のスペックやデザイン
今回お貸し出しいただいたモデルは下記のスペックのモデルとなります。
スペック
項目 | スペック |
---|---|
プロセッサー | インテル Core i7-9750H プロセッサー (2.60GHz, 12MB) |
メモリー | 16GB PC4-21300 DDR4 SDRAM SODIMM (8GBx2) |
ストレージ | M.2 SSD 512GB(NVMe接続)+ HDD 1TB 7200rpm(SATA接続) |
グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 2070 with Max-Q Design 8GB GDDR6 |
ディスプレイ | 15.6型 FHD IPS液晶 (1920×1080 Dolby Vision NVIDIA G-Sync) 非光沢 リフレッシュレート:144 Hz |
入出力ポート(背面) | MiniーDP, HDMI, USB 3.0, イーサネット(RJ-45), USB 3.1, 電源ジャック, セキュリティ・キーホール |
入出力ポート(左右) | USB 3.0(Powered USB), マイクロフォン・ヘッドフォン・ジャック. USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3) |
電源アダプター | 230W (重さ カタログ1,011g / 実測961g) |
サイズ | 約 幅 36.1 cm x 奥行き 26.5 cm x 厚さ 2cm(最薄部) |
重さ | カタログ 約2,200g / 実測 2,262g |
カスタマイズ可能なポイントとしては下記の通りです
- メモリー:16GB / 32GB
- ストレージ: 1TB HDD + 512GB SSD / 1TB HDD + 1TB SSD
- グラフィック: GeForce RTX 2070 with Max-Q Design / 同2080 with Max-Q Design(いずれも 8GB GDDR6 256bit)
海外のYouTubeなどで本機を分解し、メモリー、ストレージ(2.5インチ&MVNeスロット)にアクセスして交換している動画がありました。ユーザーによる分解・交換もちろん補償対象外になってしまいますが、アクセス性の良さ・交換性の高さも高評価ポイントだと思います。
さすがに充実のスペックだね。特にやっぱり最新のグラフィックチップやThunderbolt 3ポート搭載など、長く使える設計がすばらしい!
本体デザインとサイズ
こちらが「Legion Y740(15)」の筐体です。 メタリックグレーですが、マットな加工になっているので、全体にシックで落ち着いた外観ですね。
サイズ的には幅 36.1 cm x 奥行き 26.5 cm x 厚さ 2cm(最薄部) ~2.55cm(最厚部)とこのスペックにしてはコンパクトでシンプルなデザインになっています。
ゲーミングノートの代名詞ですが、キーボードはRGBバックライトに対応していて、きれいにカラーアニメーションします。これはきれい! 実際暗いところでの作業での視認性向上にも貢献しています。
左にあるLEGIONのロゴの【O】の文字に重なっている【Y】の部分にはLEDが仕込まれていて、キーボードのLEDライトの色の変化に合わせて光ります。
これからは、MacBookじゃなくて、光るゲーミングPCでドヤじゃない?
ディスプレイ・スピーカー
Legion Y740(15)のディスプレイはフルHD(1920 x 1080ドット)で反射が少ない非光沢のIPS液晶となっています。ディスプレイの縁は最近だと超狭いというほどではありませんが十分に狭く妨げになりません。
ゲーミングノートとしての特徴として、リフレッシュレートの高さにも注目です。リフレッシュレートとは、画面を1秒間に何回書き換えるかという値であり、この数値が大きいほど描画がスムーズになります。
動画の再生では、24~60FPSくらいが標準ですが、ゲームでは画面をスムーズにするためにリフレッシュレートを変更できるものがあります。その機能を最大限に活用するには、グラフィックチップとディスプレイが対応する必要があるのですが、このLegion Y740(15)は最大144 Hzまで高めることが可能です!
ハイダイナミックレンジ(HDR)という、黒潰れや白飛びを改善するフォーマットにも対応し、より自然でリアルな描写を実現しています。
さすがゲーミングノート。高画質で高品質なプレイが楽しめるね。FPSにはかなり効果的なんじゃないかな?
ACアダプタ
Legion Y740(15)のACアダプタは、かなり大きいです。CPUとGPUがともにハイスペックなため、なんと230W出力のものが付属します。端子も独自設計のものですね。高出力のためかなり大きくなっちゃってます。ACアダプタ&ケーブルの合計で961gありました。
参考までにDELL XPS 13のACアダプタ(左)と並べてみました。同アダプタは45W・重さ235gなので、出力は5倍にもかかわらず重さは4倍にとどまっているので、Legion Y740のACアダプタの方が高効率ではあるのですけどね…
これはちょっと厳しいかも…下手したらACアダプタだけで軽量ノートPCくらいあるもんな…
キーボード
Legion Y740(15)は英字キーボード仕様になっています。ここもシンプルでかっこいいんですよね!
テンキーはありませんが、左サイドに縦にカスタマイズ可能なキーが一列並んでいます。【M1】と【M2】の2つのキーはマクロ登録用になっており、専用アプリで一連の動作を1つのキーを押すだけで実現できます。
キーピッチ(キーの中間から次のキーの中間までの距離)は17mmとしっかり確保されています。
キーの深さ・キータッチに関しては、沈み込みは2mmくらいでそんなに深くないです。いわゆるメンブレン方式(ゴムのカップを押し込むことで反発力を実現)なので、キータッチはソフトですが、なによりキータッチ音が静かで良いです。
クリック感は弱いけど、タイプしても静かなのがいい感じ!
トラックパッド
Legion Y740(15)のトラックパッドは、 ボタン部分が独立したタイプになっています。トラックパッドのサイズは、幅 10.1 cm x 奥行き 5.3cm(クリック部分含まず)/ 6.65cm (〃含む)となります。
13インチモデル、例えばDell XPS 13インチのトラックパッドが幅 10.5 cm x 奥行き 6cm(クリック部分含む) あることを考えるとやはりちょっと小さいですね。
これはちょっと残念ポイントですね。これはボタン部分も一体化して、トラックパッドの面積を広げてほしかったですね。
1本でも複数の指でも反応や感度はよかったです。通常作業ならマウスなしで十分対応できますよ。
各種入出力ポート
Legion Y740(15)の入出力ポートはかなり充実していると思います。以下、写真付きで各種入出力ポートをチェックしてみましょう。
# | 背面コネクタ |
---|---|
① | MiniーDP(Miniディスプレイポート) |
② | HDMI |
③ | USB 3.0 |
④ | イーサネット(RJ-45) |
⑤ | USB 3.1 |
⑥ | 電源ジャック |
⑦ | セキュリティ・キーホール |
# | 側面コネクタ |
---|---|
⑧ | USB 3.0(Powered USB) |
⑨ | マイクロフォン・ヘッドフォン・ジャック |
⑩ | USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3) |
映像系はMini DisplayポートとフルサイズのHDMIポートがあり、USBもThunderbolt対応の3.1を含め3口あります。さすがにアナログVGAポートはありませんね。
SDカードスロットがあればさらに完璧でしたが、USB 3.0やUSB Type-C対応などの高速カードリーダーも安価に購入できま。
入出力ポートがこれだけ充実していればなんでも接続できちゃうね!
その他(スピーカー、Webカム、冷却システム)
迫力あるサウンドが楽しめるスピーカー
Legion Y740(15)は、音の良さも特徴の1つになっています。本体底面に向けて搭載されたスピーカーがテーブルなどに反射して、音を鳴らすのですが、まず音量が大きいこと、また音の拡がりや豊かな低音を実現しているので、音楽でも、映画でも良質なサウンドを楽しむことが可能です。
ネットフリックスで映画を見てみたのですが、ノートPCで再生しているとは思えない濃密な音声が楽しめました!
プライバシーに配慮したWebカム
Webカムはディスプレイのヒンジ部分の下部、電源スイッチの真上にあります。物理ではありませんが、ソフトウェア的にオフする「カメラ・プライバシー・モード」があります。
うーん、Webカムはディスプレイ上で、かつハードウェア的なシャッターも欲しかったかな…
ハイパワーをしっかり冷やす冷却システム
ゲーミングノートにとって、冷却性能はパフォーマンス最大化のために非常に重要です。CPUとGPU用に個別の2つの専用ファンを備え、4つの熱通気口によって十分エアフローを確保しています。
このしっかりした冷却システムが必要マシン、逆にわくわくしますね! 次のコーナーでは実際性能はどうなのか、各種ベンチマークソフトでチェクしてみましょう!
各種ベンチマーク結果
Cinebench R20
CPUの純粋な性能をチェックする定番ソフトは「Cinebench R20」ですね。計測結果は次のとおりです。
Legion Y740(15)に搭載されたCore i7-9750Hは6コア12スレッド、ベース動作周波数は2.60 GHz~ターボ・ブースト利用時最大 4.50 GHzで動作します。
Cinebench R20 | 値 |
---|---|
マルチスコア | 2670 pts |
シングルスコア | 455 pts |
MP倍率 | 5.87倍 |
シングル→マルチの倍率は約6倍でスペックとおりですね。ちなみに①過去使用していたPCと、②現在使用しているPCでのベンチマーク結果は下記の通りでした。
- Intel Core i7-6700 4コア8スレッド 3.40GHz:1867
- Intel Core i7-9750H 6コア12スレッド 2,6GHz;2670 ←Lenovo Legion Y740(15)
- Intel Core i9-9900K 8コア16スレッド 3.60GHz:4839
ということで、ちょうど中間値くらいになりました。
ダウンロードからインストール方法、ベンチマークの計測方法については記事を作成してましたので、上記をチェックしてください。
3D Mark
PCの総合的な能力を図るベンチマークといえば3D Markですね。搭載しているCPUやグラフィックチップ【NVIDIA GeForce RTX 2070 with Max-Q Design】を考えると標準的なスコアになりました。
ちなみにMax-Q Designは、ノートPCなどに高性能なグラフィックチップを搭載するために小型化・薄型化したものです。その分多少性能が犠牲になるので、同じグラフィックチップを搭載したデスクトップ用グラフィックカードよりは性能が落ちます。
CrytalDiskMark
ストレージの速度を計測するCrystalDiskMarkで、内蔵のSSD 512GB(NVMe接続)とハードディスク 1TB(SATA)を図ってみました。
M.2 512GB SSD(NVMe接続)
こちらは流石に早いですね。SSDであり、かつマザーボードとの接続も高速なNVMeインタフェースを使用していますので、なんど1秒間に約3.2GBの高速読み出しが可能になっています。Windowsシステムやアプリケーションで速度重視のものはここにインストールしたいですね。
1TB HDD 7200rpm(SATA接続)
一方こちらは通常のSATA接続のハードディスクです。かなり遅いですね。素材などは主にこちらに保管したいところです。
ここからは、4種類のゲーム系のベンチマークソフトで計測してみます。
ドラゴンクエストXベンチ
ゲーム型のベンチマークでは比較的軽い部類に入るドラゴンクエストXベンチ。グラフィック設定を最高品質・解像度を1920×1080ピクセルにして測定した結果は最高値の「すごく快適(はぐれメタル)」でした。
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
つぎはFF14ベンチです。「高品質・デスクトップPC」という設定で行いましたが【スコア:13149、評価:非常に快適】となりました。デスクトップPC並の性能を軽々と確保していますね。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
一方で、かなり重めのベンチマークソフトであるFF15ベンチでもスコアを計測してみました。結果は「スコア:6936、評価:快適」という結果になりました。こちらも問題なく快適にプレイできそうです。
この結果なら、どんなゲームでも快適に遊べそう!
ベンチマークの結果はどれもかなり優秀でした。ではクリエイティブ用途で検討したとき、具体的には動画編集の性能をチェックしたいと思います。
4K動画のエンコード性能をチェック
Adobe Premiere Pro CCで、下記の4K動画のエンコード時間を確認してみました。実際にエンコードした動画は下記の内容になります。動画自体は4K解像度で7分17秒、プロジェクト全体で74.2GBある素材からなり、それを4K MP4の動画として書き出ししてみます。
最終的な書き出し時間は【7分16秒】で終了しました。動画の実時間マイナス1秒で書き出せています! トランジションと2レイヤーくらいのテロップのそこまで複雑ではないプロジェクトでしたが、4K動画が実時間で書き出せるのは非常にありがたいです。
ちなみに、独自のGPUを搭載していないDell XPS 13(2019年モデル)で同じ動画を書き出すと23分12秒かかりました。16分の違いは大きいですよ!
流石に、エンコード中はファンは回りっぱなしですが、スタバでやってても周りに迷惑がかかるような音量ではありませんでした。また、キーボード中央が多少暖かくなりましたが、全然気にならなかったのも良かったです。
これはびっくり! やっぱゲーミングPCはクリエイティブにも大活躍しますね。どこでも4Kビデオ編集スタジオになっちゃいます!
Legion Y740(15)レビューまとめ
初めに、このマシンを借りた時は「さすがにパワーあるけど、3.3kgはちょっと持ち歩けないしなー」と思っていました。
でも、レビューのためにセミナーにも持っていってノートを取ったりSNSの発信を行ったり、
カフェで写真の加工やブログの更新を行ったり、
しているうちに考え方が変わりました。ちなみに上記の写真のように、フットプリント的には、普通の15インチPCなのでどこでも余裕で置けちゃいます。
持ち歩きには、毎日背負っているひらくPCリュックを使いました。重量を除けば、サイズ的には15インチで厚さ2cm(最薄部)~2.55cm(最厚部)のノートPCなので、十分持ち歩けます(まぁ、ひらくPCリュックの収納力がバカ高いというのもありますが)。
こんな形で会社・プライベートなどいろいろな場所に持ち歩いて活用した結果【ハイスペックのPCパワーをどこでも持ちあるける安心感】を感じるようになりました。
動画でも静止画でも、編集・加工でもなんでもござれ。公開前の修正だって、動画のエンコードのし直しでも、フルスペックなので十分対応できるのは、生産性の観点でも非常にメリットあります。
クリエイティブは、時に「ぼけ~」っとしているときとか、通勤時に歩いているときに思いついたりすることが多いです。そんな時に、いつでもどこでも【持ち歩けるハイパワー】があるだけで、こんなに気が楽なのか!ちょっと目からウロコな経験ができました。
デスクトップは新調したので、今回ハイパワーなノートPCの導入を真剣に検討開始したいと思います。Legion Y740(15)おすすめです!