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ヒートテックに超極暖が登場!
今週も寒いですねぇ。私は冬場はスーツのパンツの下にロングタイツを履いて寒さを凌いでいます。冬場の防寒下着といえば、ユニクロのヒートテックが超有名ですよね。年々改良が加えられており、「ヒートテックウルトラウォームタイツ(超極暖)」は極暖の1.5倍の暖かさをうたっています、
1,980円と、ヒートテックにしてはなかなかのお値段なんですが、実際に購入して試したところ、たしかにしっかりした厚手の生地でできており、裏が起毛仕上げになっていたり(1回洗濯済みなので、ほこりっぽいのはご了承ください)、
裾がゴムで絞ってあったりと、
さまざまな工夫も施されており着用感も良く、そして実際にとても暖かいです。とくに履いた直後はほっかほかでした。でも、残念ながら私はこれ以上は買い足さないと思います(理由は後述します)。
もう1つの選択肢、モンベル・ジオライン
モンベルは、よくご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本の有名なアウトドア総合メーカーです。登山やキャンプなど、アウトドアアクティビティのためのグッズや衣類、靴などを高機能かつリーズナブルな価格で提供してくれるメーカーで、私も愛用しています。
まぁ、あまりに有名かつスタンダードなブランドなので、登山やキャンプ場でかぶりまくりだったりするのがイヤで、海外メーカーに浮気をしては、結局モンベル製品の機能性とお値打ちさを思い知り、またモンベルに帰ってくるという、そんなアウトドアメーカーです。モンベルには「ジオライン」というアンダーウェアがあり、
- L.W. ライトウェイト(薄手)
- M.W. ミドルウェイト(中厚手)
- EXP エクスペディション(厚手)
の3種類がラインアップされています。そして、この着心地や使い勝手は一度着たことのある方なら絶賛されると思います。最近だと、YouTuberののりごとーさんもお勧めされていました。
モンベルとユニクロの「冬場のアンダーウェア」に対する考え方の違い
ここで、ユニクロとモンベルの寒い季節に着るアンダーウェアの考え方が一発でわかる写真を御覧ください。これは、タイツだけでなく、シャツも同じです。
左がヒートテック・超極暖タイツ、右がジオライン・ミドルウェイトのタグです。ジオラインはポリエステル100%でできており、保温性能については、繊維1本1本の束ね方や織り方で実現しています。一方、ヒートテック・超極暖は、レーヨンやアクリル・ポリウレタンといった4種類の繊維を組み合わせることで、肌触りの良さも備えつつ、高い保温性を実現しています。
しかし、ここで問題があります。それはレーヨンです。レーヨンはパルプなどの植物繊維から作り出した、天然素材原料の人口繊維で肌触りがスムースなのですが、吸水性が高いために、発汗が多いとすぐに飽和してしまい、繊維そのものが濡れてしまいます。そして乾くのも遅いです。
実は、冬場は結構汗をかいています。外出時にはダウンなどを着込んで、かなり暖かい格好をしてでかけますが、歩行して体温が高くなった状態で暖房のきいて混雑した電車に乗ることで、全身にじっとり汗をかいてしまいます。そして、電車を降りる急激にさむくなり、会社に到着したらまた暑くなる~など、体温の変化が結構繰り返されます。そんなとき、レーヨンなどの吸水性の高い繊維を使用したアンダーウェアだと、いつまでも汗が乾かず、いわゆる「汗冷え」という状況になってしまいます。
一方で、ジオラインは給水性能と速乾性能に特化しているので、体表面から汗を奪ったあとも繊維そのものはまったく水分を留めず、すぐその上のレイヤーに水分を移動させます。そのため、体表面からの体温低下を最小限にとどめて汗冷えを防いでくれます。
個人的な感想ですが、結果的にはモンベル・ジオラインのほうが寒さを感じず、快適に過ごせることになります。存在そのものを忘れてしまうような感じです。一方で、超極暖は暖かい時は良いのですが、ちょっと冷えると、汗で湿った、冷たいタイツの存在を意識させられてしまいます。
でも、ジオラインにももちろん欠点はあります。リーズナブルなモンベル製品とはいえ、ジオラインのミドルウェイトのタイツは4,200円と、ユニクロ超極暖タイツの倍の値段がするのがネックです…
適材適所で、賢く使い分けるのがオトクですね
私は、アウトドアが好きで、真冬を除いては、低山の冬山やキャンプも楽しむ方なので、1枚超極暖を買うなら、我慢してでもジオラインのアンダーウェアを揃えたいと思っています。でも、内勤で汗をかかないとか、車で移動される営業の方でしたら、コスト最優先でユニクロを選ぶのも良いと思います。2種類のタイツの特性と、活用シーンを考えて使い分けるのが一番賢いやりかたなのかな、と思いました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また!