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アイドルグループ「Wi-Fi-5」のミュージックビデオを作る企画に参加しました!

「30人が60台のカメラで撮影し、30人で編集する前代未聞の企画」で私はいかに戦ったか

サムネイル

ども、デイビッドのキャンプです。今日はアイドルグループ「Wi-Fi-5」のミュージックビデオを作成する、という企画に参加したというお話です。

Wi-Fi-5 OFFICIAL HOMEPAGE

今回の企画に関しては、backspace.fm主催の松尾 公也さんのブログに企画の開始から、本日行われた表彰の模様まで詳細に掲載されています。

Wi-Fi-5は、日中米のティーンから構成された、(現在は)4人組のガールズユニット。アニメの主題歌なども歌っています。そんな彼女たちが、テック系ポッドキャスト番組のbackspace.fmと手を組み、backspace.fmの専用SNSである、マストドンインスタンスのグルドンを活用。そこから30人の参加者を選び出し、Wi-Fi-5の楽曲でミュージックビデオを作ろうという試みなのです。

アイドルグループ「Wi-Fi-5」のMVを30人、60台のカメラ、1TBのデータで作る

松尾さんのブログには、このプロジェクトの経緯の詳細が掲載されていますので、ぜひご興味があればご一読ください。読んでいただければ、このプロジェクトがどれだけ前代未聞だったのかはお分かりいただけると思います。箇条書きにすると、

  1. ライブハウスに参加者計30人が60台のカメラを持ち込んで撮影
  2. 撮影時間は、Wi-Fi-5のソロライブの後、30分間限定。ダンス2回、リップシンク1回を10人1チームx3組で手分けして撮影
  3. 全280クリップ、約1TBの素材を参加者全員で共有
  4. 所属事務所から楽曲・歌詞・公式素材(ロゴやイラストなど)が提供され、自由に使用可能
  5. できあがった作品は、所属事務所がすべてチェックを行い、各自のYouTubeチャンネルに公開
  6. 編集期間は、撮影4月7日~4月25日の締切までの約17日間
  7. 応募作品を、Wi-Fi-5のメンバーやbackspaceメンバーがすべてチェックして、投票の上で各賞が決定される

どうです、これすごいでしょう?こんな企画聞いたことありませんよね!

参加者としての戦略と「PR賞」について

私は、いち参加者の視点で書かせていただこうと思います。まずは、完成したMVをご覧ください。今回は4Kで制作し、Davinci Resolve 16 Studioで編集しました。曲はWi-Fi-5の「マイクロコスモス English ver.」です。

うむ。カラーコレクションとか、編集テンポとか、今見てもいろいろ改善点はあります。ありますけど、多くの制約の中で自分ができるベストを尽くしたという満足感も味わっています。そして今日の表彰式で「PR賞」をいただいてしまいました(ぱちぱちぱち)。

PR賞の商品はタオルです

そこで、私はどんなことを考えてこのMVを制作したのかについて、大きく3点にまとめてみたいと思います。何か参考になれば幸いです。

①戦略立案:ゴールから逆算で考える

今回のミュージックビデオ(以下MV)の果たすべき役割は、特にデビューして日が浅いWi-Fi-5の状況を踏まえると、「このプロジェクトを通じて初めてWi-Fi-5を知る人を増やし、メンバーそれぞれの魅力、この歌の魅力を理解して、ファンになってもらいたい」ということだと解釈しました。

①アイドル本人達、②アイドルが所属する事務所、そして③backspace.fmのそれぞれの期待値を考えた結果、私のMVを見てもらったことで達成すべきゴールを2つに絞っています。すなわち、

  1. メンバーの顔と名前を一致させ、SNSでのフォローを増やすこと
  2. 英語歌詞を歌いやすくする工夫を通じて、ライブで一緒に歌えるようになること

の2つです。今のアイドルの方たちは必ずSNSの活動をしているので、誰か推しが見つかって、Twitterをフォローすればどんどん応援したくなると思いました。

そして、Wi-Fi-5は、4人のうちトミコさんが米国出身、さぃもんさんが中国出身というインターナショナルなグループです(白鳥さんは名古屋、渚さんは大阪の出身)。

マイクロコスモスという曲は日本版と英語版のダブルリリースとなっており、日本語の歌詞も良いのですが、英語歌詞がさらにすばらしい! だったら、英語歌詞で一緒に歌えるようになればさらに盛り上がるはず、と考えたのです。

②自分の強味・弱みを確認する

次に行ったのは、「自分は何ができて、何ができないのか」を把握することでした。強みと弱みの棚卸ですね。まずは弱みから…

弱み

  • ミュージックビデオの基本的な文脈、編集手法を理解していない
  • カラコレの基本的から実践までの知識が乏しい

強み

弱みの克服方法としては、まず撮影直後~素材が共有されるまでの約4日間は、YouTubeで「アイドル ミュージックビデオ 人気」で検索をして、片っ端からアイドルのミュージックビデオをチェックしました。

また、同じくYouTubeで、今回参加者でもあり、また撮影時の全体リーダーもされていたUZ LANDさんのチャンネルでDavinci Resolveのカラコレ関連の動画をチェックしていました。そんなことをしながら、最終的な編集の方針を決定しました。

③戦術の決定

一夜漬けに近いMVと編集テクニックで身に着けられることは少なく、結果的に下記のような編集方針を決定しました。

  1. メンバーのソロやアップの多用
  2. Twitterアカウントの(印象的な)表示
  3. 英語カタカナ読み歌詞の追加

1.は、カラコレ(色の修正)やカラグレ(調色)については非常に難しいジャンルなので、歌の構成上複数で同時に歌う部分以外は、ソロやアップを多用する。そして、4人が引きで写っている映像の中での複数カメラの切り替えによる、色の大幅な変化、を目立たせないようにしました。逆に言えば、2人同時、4人同時で写っているときはしっかりカラコレするようにしました。

2. は、それぞれの印象的な場面で、4名のメンバー&Wi-Fi-5オフィシャルのTwitterアカウントを顔と一緒に表示することにしました。

3.は、ちょっとダサいのは承知&ルー大柴っぽくなるのですが、英語歌詞の下に、カタカナ読みの歌詞を追加し、waitが入る部分(息継ぎなど)にスラッシュ(/)を入れています。これで、正しい譜割りで、できるだけ英語に近いアクセントで歌えるように工夫してみました。

MVから

上記を決定したのちに最終的に制作されたのが私のMVになります!  いま改めて見返して、なんとか当初の目標は果たせたかなと。

本業がデジタルマーケターである私が「PR賞」というぴったりの賞をいただけた!と嬉しくなるのと同時に、次はもっと上を目指したい!と思っているところです。

アイドルって素晴らしい

しっかりアイドル好きの方に言わせれば薄っぺらい内容かもしれませんが、いわゆる「アイドル」を目の前にした感想もぜひ。一言「プロフェッショナル!!!!」

14才(!)~17・8才の女の子達が、ソロライブ終わりのとても疲れたであろう場面で、30人のまだファンでもないおっさん(紅1点いらっしゃいましたね)が異様な数のカメラを構えている前できっちり踊り、そしてリップシンクの時でもカメラに向かってちゃんと笑顔でしっかりパフォーマンスするなんて、もうすごいとしか言いようがありません。

収録の前にも、そして今日の表彰式でもちゃんとアイドルで、見ているこちらの背筋も自然と伸びてきます。自分の可能性と、将来への夢を信じてまっすぐ、今できることをちゃんとやる、そんな姿に正直感動させられました。

ライバルであり、戦友でもある素晴らしさ

そして、今回、グルドンメンバーの参加者30人は、チャットシステムのDiscordで頻繁に情報をやり取りしていました。素材の共有について、当初予定していたOneDriveを利用した方法がダメで、急遽P2P共有サービスResilio Syncに切り替えたのですが、P2Pソフトならではの難しさによる「全員のPCからのファイル消失事故」「1TB近いファイルの共有によるローカルHDDの容量不足と外付けHDDの購入」「外付けSSDドライブによるキャッシュフォルダの確保」などについてもさかんに情報交換していました。

さらに、無償でかなり高性能なビデオ編集が行えるDavinci Resolveの使用方法や、編集負荷を軽減するための最適化メディアの作り方、再生オプション設定などについても、知識を持っている方がほかの方にどんどん貴重な知識を共有してくださって、本当に素晴らしかったです。

動画は、共有前に限定公開でURLを確定し、それを事務所の方にチェックいただく必要があります。通常の脳みそで考えると、ぎりぎりまで手の内は明かさず、最後にアイデアを盗まれないぎりぎりのタイミングで公開するのが戦略的には正しそうですが、編集が終わったみなさんからばんばん動画を公開されていました。新しい刺激を受ける人、違った編集方法を目指す人など、非常に刺激になったと思います。私もなりました。

これらは、すべてライバルでありながら、同時にこの「前代未聞のプロジェクトを参加者として成功させたい」「グルドンというコミュニティに貢献したい」「Wi-Fi-5のメンバーを応援したい」という参加者の方々の気持ちが1つになって初めて達成されたことは間違いありません。まさにコミュニティの力、集合知の力だと思います!

…いやぁ、本当に参加させてもらってよかった…アドビっ子だった私が、気が付いたら、Davinci Resolve 16 Studioの操作を一通り学習し、実際にMVを1本仕上げてしまうんですから。

エンドクレジット

最後に、こんな貴重な成長の機会を提供してくださった、backspace.fmのDrikinさん、Mazzoさん、そしてKonchanさん、グルドンのみなさんに感謝を込めて。ありがとうございました!

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