しっかり長時間温かい。我が家の寝室はこれ1択です
うちは電化マンションで、石油ストーブやガスヒーターが使えないという事情もあるのですが、電気ファンヒーターやエアコンなど、温かい空気を送り出して部屋を暖める方式の暖房器具は乾燥や電気代が気になりますし、表面だけ熱くなって芯から温まらないのでちょっと苦手でした。色々探していたところ、キャンプ関連のブログで「豆炭あんか」というものに出会いました。
レトロだけどすごいヤツ!
「豆炭あんか」とは、豆炭=小さく丸めた炭に火をつけ、ロックウール(石綿)でくるんで専用容器に収納することで、長時間暖かくなるという暖房器具なのです。ビジュアルはこんな↓感じです。
実物はこんな感じです。もう3年以上愛用しています。
こんなふうに、本体が中央からぱっかり左右に別れます。石綿がぎっしり詰まっているのがわかりますね。そして、どちらでも良いのですが着火済みの豆炭を乗せ、挟み込みます。
付属の袋に収納しました。この状態で布団に仕込んでおきます。着火後30分ぐらいでがっつる暖かくなります。
スーパーマメタンのお陰で簡単着火!
【炭】と聞くと「火おこしが面倒なんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そこはさすがミツウロコさん、超便利なものを用意してくれています。このスーパーマメタンです。
実物はこんな感じです(綿棒おいてみましたがサイズ感わかりますかね?)。
スーパー豆炭は簡単に言うと【炭を着火剤でコーティングしたもの】です。マッチなど火を近づけるだけで、周囲にぐるっと火がつき、着火剤が燃えきったら炭の火おこしも完了!というすぐれものなのです。
着火して、豆炭あんかに収納するところを動画にしてみました。
1つの角に火がついたのに、しつこく火をつけようとして失敗しているのは見逃してやってください(涙)。動画では、約1分40秒くらいで火が落ち着いています。動画の中で使っている鍋みたいのは、キャプテンスタッグさんの火起こし器と、キャンプやってる人なら全員持っている(ほんとか?)のソトのスライドガストーチです。着火部分が伸びるので、火元から距離を保って安心して着火できます。
効果は抜群!15時間はしっかり暖かい
湯たんぽだと、お湯が冷めてしまうとそれまでですが、豆炭あんかはしっかりと暖かい(というか熱い)状態が、約15時間くらいは持続します。本当に寒い時、特にキャンプなどではこの確実で高い暖房力は頼もしく、ちょっと大きいのですが冬場の必需品になっています。
自宅では、いつも大体私が寝る2時間くらい前に準備して、私の布団の足元のあたりに放り込んでおきます。寝床にはいると、足元全体が暖かく、布団が温まるのを待つことなく、ぐっすり眠りにつけるような気がします。いつも妻のほうが寝るのが遅いので、私が寝るときに、妻の布団の足元に移動させておき、妻の布団を温めます。妻が寝る時は、二人の布団の真ん中あたりに移動させてます。
ただし、ちょっとだけ注意が必要です
性能は抜群ですが、火を使うのでちょっとだけ気を使います。4点ほどあります。
①本当に熱くなるので、低温やけどにはご注意!
付属の袋を装着していてもかなり熱くなるので、直接肌を触れさせるのではなく(そもそも我慢できないと思いますが)というよりは、寝具の脇においたりして内側全体を暖めるような使い方が安全だと思います。
②スーパー豆炭はベランダなど屋外での着火が必須です
動画では、照明の関係で室内で着火していますが、着火剤が燃える匂いはかなりのものですし、また見ての通り火が回りますので、ベランダなど屋外での着火がおすすめです。私は通常こんな感じで火をつけています。
- 火おこし器にスーパー豆炭をセットし、スライドガストーチを持ってベランダへ
- ベランダの窓の脇にある台の上に火おこし器をセットし、着火したら一旦室内に戻る
- 2分くらいして火が全体に回って落ち着いたら、トングで炭火おこし器から豆炭あんか移してフタを閉じる
- 火おこし器・トングなど片付け
となります。
③ニオイに敏感な方は気になるかもしれません
着火時のニオイだけでなく、使用時もロックウールが暖められているニオイなのか、炭が燃える時のニオイなのか、若干特有のニオイがあります。私は慣れてしまい、まったく気にならなくなりましたが。
④熱いからと言って、さらにタオルなどで包んではいけません!
アイスノンは、冷たさを調整するのにタオルを1重や2重に巻いたりすることで温度調節できますが、豆炭あんかでは、それはやってはいけません!さらに温度が高温になってしまいます。体から遠ざけたり、気がついたら位置をずらすなどして調整してください。
その他、メーカーのミツウロコさんのサイトにも、使用上の注意がありますので、リンクを張っておきます。購入を検討されている方はぜひ一読をおすすめします。
マメタンアンカご使用上の注意点について|住宅機器・固形燃料|事業内容|株式会社ミツウロコ
結論:ちょっと気を使うけど、実力は折り紙付き
ボタン1つで手軽な反面、空気全体を乾燥させてしまう暖房器具が苦手な私にとって、日々多少手間がかかるけれど確実に芯から温めてくれる豆炭あんかとの出会いは衝撃的でした。
なにより、毎晩布団に足を入れた時や、トイレに立った後に寝床に戻った時の幸せは手間を考えても圧倒的に魅力を感じています。寒さがキビシイ冬でも、豆炭あんかで乗り切れると確信しています!
ちなみにこのスーパーマメタンのキャラクター、ちょっとかわいくないですか?