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クイック録画に関して追加調査を行いました
Daveです。前回は、購入直後にGoPro Hero 7 BlackとOsmo Actionの比較レビューを書いてみました。
この記事の中でも、
このどちらもOsmo Actionは可能です。そして、確実にOsmo Actionの方が早い! Osmo Actionは約3秒で起動しますが、約5秒かかります。クイック録画の場合も、Osmo ActionとGoProで同時にボタンを押した場合、1秒GoProの方が撮影開始が遅れます。
と書いたのですが、この点は人によって違ったコメントがあるようなので、特に今回はクイック録画機能についてさらに調査をしてみたいと思います。
<ここで「クイック録画」と言っているのは「電源OFF」の状態から録画ボタンをいきなり押すことで、「電源ON→録画スタート」となる機能のことで、必要な時にパッ!と撮影を開始するためにかなり多用する機能となります。
GoProとOsmo Actionでそれぞれ呼び名が異なり
- GoProでは「QuickCapture」(クイックキャプチャー)
- Osmo Actrionでは「SnapShot」(スナップショット)
と呼ばれています。
テスト方法について
- ①GoPro Hero 7および②Osmo Actionのクイック録画を同時に押す
- その状況を、背後から別カメラ(SONY α7III)で撮影
- ①②③の映像を、シンクロソフト「PluralEyes 4」でシンクロさせ、③で撮影した液晶背面の状況、および実際に録画された映像②③を編集ソフトウェア上で合成し動画を制作した
- 条件を同じくするために、メモリカードはTrancendの128GBの同じ製品を使用
- 液晶のタイムカウントの状況と、タイムライン上での動画のずれの両方から検証を行った
PluralEyes 4というただの神ツールの紹介
今回使用した「PluralEyes 4」でというソフトウェアはまさに神ツールと言えるすごいソフトです。このソフトは、簡単に言えば複数のカメラや録音機材で撮影した素材を、音声情報を手掛かりにぴったり同じ位置に配置してくれるソフトなんです。
例えば、①インタビューをiPhoneで、②ミラーレス一眼レフカメラと、③GoProで撮影していたとしましょう。これの映像・音声タイミングを合わせるには、例えば画面に映るように手をパン!と叩いて、その映像と音声のタイミングにほかの素材を合わせていくといった方法がよく知られています。映画だと、カットの初めに必ずカチンコというやつをパチン!とやりますよね。でも、映画のようにカット割りをしながら撮影できるわけでもなく、また録画停止・再スタートのタイミングはそれぞれで異なったりするので、この作業は限界があります。
そこで、「PluralEyes 4」の出番なのです。
こんな風に、撮影・録音した素材をドラッグ&ドロップして、画面上部の「Synclonize」ボタンをクリックするだけで
はい、この通り! ノンストップで一番長く回していた、SONY α7IIIに対して、GoProとOsmo Actionの録画データがマッチングしているのがわかると思います(そして、もう若干結果もわかっちゃいますね)。
そして、このぴったりシンクロした状態をそのままxmlファイル形式という動画編集ソフト用の汎用フォーマットで書きだせるので、それをAdobe Premiere Pro CCや、Black Magic Davinci Resolveなどに読み込めば、まさにこのぴったりシンクロした状態から動画編集を開始できます。ちょっと特殊な用途のツールですが、唯一無二の神ツールです。
結果発表!(とその前に)
ツールの説明が長くなりましたが、結果発表をしたいと思います。その前に…
- レビューポイントについて:vlog的に使用する場合に「大事なシーンを撮り逃さないのはどっちだ!」ということです。アクションカメラとしての評価ポイントはもちろんこれだけではないので、GoProとOsmo Actionのどちらが自分に合うのか、についてはぜひご自分のニーズに合わせてご検討ください
- 個体差について:今回使用しているGoPro Hero 7、Osmo Actionともに、もちろん私の私物で、ばりばり使っているものなので、故障はしていないと思いますが、個体差の可能性を否定するものではありません
- ボタンを押すタイミングについて:できるだけ条件をそろえたいと思い、練習したうえで撮影に臨んでいます。実際、タイミングはしっかり画面に収録されていますが、それでも0コンマ何秒の誤算はあると思います
さて。結果は編集後の動画を見ていただくのが一番早いと思いますので、ぜひこちらをどうぞ!
はい、もう一目瞭然(りょうぜん)ですね。計5回の計測中5回とも、Osmo Actionの方がGoPro Hero 7 Blackより早いです。それは背面液晶上のタイムカウンターも、実際に録画された映像も全く同じです。
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データとしては上記の通りになりました。
ということで、本ブログでの結論は「GoPro Hero 7 BlackとOsmo Actionのクイック録画対決はOzmo Actionの勝利!」となりました。ぱちぱちぱち。
キビキビした操作性が光るOsmo Action
クイック録画以外にも、GoPro Hero 7と比較してOsmo Actionが優れているなと思った点を挙げてみたいと思います。
クイック録画のストップ&ゴー
仕様として、GoPro Hero 7は、クイック録画を終了時は録画ボタンを押すのですが、この時電源OFFになります。一方Osmo Actionは、「録画ボタンのクリックで録画停止(電源はONのまま)」か「電源ボタン長押しで強制電源OFF」の2つの動作を選べます。
これもまた撮影スタイルによるところが大きいですが、vlogの場合、ちょっと撮影してまた終了、すぐに撮影してまた終了、というように、クイック録画を比較的短時間に繰り返す場合が多いです。この時、GoProだとクイック録画の停止から、また開始、といった一連の動作がもたもたしていますが、Osmo Actionの場合は録画ON/OFFだけなので、非常にクイックです。
熱対策
GoPro Hero 7ユーザの不満点として、熱暴走は見逃せません。特に暑い季節の撮影で、うまく動作しなかったり、フリーズしてしまったりすることがあります。
GoPro Hero 7ユーザーなら、あわてず騒がずバッテリーをいったん抜いて、また指して再起動、という一連の動作を軽やかにこなす、わけですが、そもそも熱暴走しなければこんな手間は不要です。その点、Osmo Actionは少なくともそういった暴走や、操作不能といった事態はありません。特徴的な放熱スリットのおかげなんですかね。
最後のまとめです
結果発表の前の注意としても書きましたが、あくまで今回の評価内容に対しての結果なので、その点はご承知おきください。明るく楽しく、ビビッドな映像に仕上がるGoProカラーや、ハイパーラプス(タイムラプス+手振れ補正による独特の映像表現)などはOsmo Actionにはありません。
それどころか、替えのバッテリーや充電器、3.5mmのオーディオアダプタ、ウリの1つである保護カバー互換のNDフィルターなど、重要なグッズが入手できないことは結構致命的な状況だと思います。私もGoProの良いとこと、Osmo Actionの良いところを両獲りしたいと思っています! それでは、また!