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今日は、おしゃれなデザインのIH炊飯ジャーや電動ポット、ホットプレートで有名な象印の家電シリーズ「STAN.シリーズ」に新たに加わった「自動調理なべ」のレビューをしたいと思います。
かくいう私はホットクックのヘビーユーザーでして、2018年3月にホットクックを購入して以来、夫婦で毎日のようにホットクックを使ってますし、また本ブログにも約145本のレシピ記事を投稿しています。
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そんな私が、象印の自動調理なべと聞いて、興味が湧かないわけがありません。
まずは「STAN. 自動調理なべ」のデザインや特徴などをチェックしてみます。もちろん、いろいろなレシピも試してみましたので、実際に調理してみた感想、またホットクックとの比較なども盛りだくさんでお届けします。気になる項目があれば、下記の「タップできる目次」を使ってジャンプしちゃってください。
※本レビューは、メーカー様より製品を1週間お貸し出しいただき、実際に調理を行った上で作成したものです。レビュー内容についてはスペックなどの数字・事実確認を除き、すべて筆者の正直な意見であり、忖度や配慮などは一切行っておりません。
同じ自動調理なべとは言っても、やっぱり使ってみると大きな違いが見えてきました!
毎日色々美味しい料理が食べられて、楽しかったなー
タップできる目次
STAN. 自動調理なべのスペックとデザイン
主なスペック
項目 | 仕様 |
---|---|
消費電力 | 900W |
最大調理用量 | 2.3L |
付属品 | 本体、ホーローなべ、なべ用フタ パックホルダーおよび同カバー 炊飯用計量カップ、レシピブック |
本体重量 | 7.0kg |
本体サイズ | 幅 28.5cm × 奥行 31cm × 高さ 22.5cm (ふた開き時の高さ:46.5cm) |
実勢価格 | 家電量販店:33,000円(税込)3,300ポイント還元 Amazon:27,800円(税込) |
デザイン:シンプル・コンパクトでメンテナンスもしやすい
こちらがSTAN. 自動調理なべです。四角くてコンパクトな本体に、ホーローなべが付属しています。
同なべにはこのようにフタが付属するので、調理後の保管も簡単です。ホーローなべの厚みは2mmですが、手で持つとずっしり・しっかりしていて鍋としての完成度が高いです。単品で売られている鍋かと思うほどです。
STAN. 自動調理なべのウリの1つ、パック調理を行うためのパックホルダーとパックホルダーカバーです。一度に2つのパック(写真では上下方向)を装着可能。このままホーローなべにセットして、水を注いで注いで90℃(サラダチキンなどは70℃)に加熱することでパック内の食材・調味料を加熱する仕組みです。
パックホルダーだけを使用し、本体に水を注ぐことで蒸し調理もできます。
本体側の上部フタの裏側には内ぶたが装着されています。パッキンやフィルターが一体型となっているので掃除が楽ですね。
毎回の調理後には、この内ぶたと調理に使用した内なべ、そして本体後部に装着されているつゆ受けの3点を洗うだけなのでお掃除も簡単です(パック調理時や蒸し調理時にはパックホルダーなどが追加)。
操作キーは全て本体上部に集中してしています。調理時には左から右にキーを押していく形になっています。@@キーを押して設定します。
- コースキー:8つのコースから1つを選択。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」の場合は調理時間指定にジャンプします
- 調理温度キー:「パック調理」「温度調理」「無水調理」の場合はここで調理温度を選択
- 時・分キー:調理時間を時・分キーを使って入力(最大調理時間12時間)
特徴:「料理」にまつわる全行程を手軽に行える
「STAN. 自動調理なべ」はブラックとホワイトの2色が発売されています。同じくSTAN. シリーズのIH炊飯器と似た、スクエアでコンパクトなサイズが目をひきます。
いろいろな魅力があるSTAN. 自動調理なべですが、主な製品特徴を5つピックアップしてみました。
- 「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」などメジャーなレシピはコースを選択して調理時間を入力するだけで自動調理が可能
- 「温度調理」「無水調理」コースは、10℃刻みで詳細な温度設定ができる
- ジッパー付き保存袋を使った「パック調理」が可能。専用のパックホルダーと「パック調理コース」を備える
- 内なべには「ホーロー鍋」を採用、なべごと火にかけられるので温め直しや煮詰めなども簡単(IHコンロ非対応)
- それぞれ最大12時間まで対応の「おまかせ予約調理」と「保温機能」を備えており、調理と食べたい時を別々に設定できる
かなり多彩な調理が可能なSTAN. 自動調理なべですが、早速実際に付属のレシピブックの中から数種類のレシピを作ってみました!
これらのレシピはSTAN.シリーズ専用レシピサイトでも公開されていますので、今回私が作った以外でもどんな料理ができるのか、ぜひチェックしてみてくださいね。
STAN. 自動調理なべがおすすめのユーザーとは?
- 料理に伴う「献立決定→買い出し→調理→後片付け」の手間を軽減したい。また、料理にかかる時間を節約したい人
- これまでも自動調理器に興味はあったけど、価格や設置場所が心配で導入を躊躇していた人
これらのポイントは、象印さんの説明会でも明確に説明されていました。同説明会の内容によれば、STAN. 自動調理なべのメインターゲットは30代〜40代のいわゆる共働き世代・子育て世代であり、自動調理家電に対する主なニーズは「簡単に調理をしたい」「時間を作りたい」であり、自動調理家電の導入障壁が「価格」「使いこなせるか不安」「置き場所」「使いやすさ(洗い物が面倒)」となっています。
メインユーザーの抱えている悩みは「調理」だけでなく、「献立選び」の時点から発生していると考え【献立選び・買い出し・準備・調理・後片付け】全体を効率化することで、料理という家事も負担を減らしつつ、しっかり美味しいものを食べたいというニーズを満たす製品として設計されているそうです。
自動調理なべとして人気の高いシャープのホットクックは「お任せ調理」に定評があって、とりあえず「炒める(まぜる/まぜない)」「煮る(まぜる/まぜない)」などを選択し、あとは「(沸騰後の)調理時間」を選択するだけで、味付けはともかく火加減はうまいこと仕上げてくれます。
でも、そんな感じで調理ができるのは、ある程度料理の経験や、失敗を許容できる環境などが@@あればこそかもしれません。ないと難しいかもしれません。それよりは、失敗しないレシピの中から食べたいものを選んで、その通りに食材を用意し、余計なことをしないで@@手順を踏んで作ることで結果的に美味しい料理が出来上がり、時間も節約できる。これがSTAN. 自動調理なべが実現したいソリューションなんですね。
STAN. 自動調理なべで早速調理してみました
STAN. 自動調理なべが解決したいユーザーの悩みやニーズを踏まえた上で、実際にそれらがどんなふうに実現しているのか、早速調理を行なってチェックして見たいと思います。今回は、STAN. 自動調理なべのウリである「パック調理」と「ミールキット調理」を試して見ました。
最大のウリはなんと言っても「パック調理」
STAN. 自動調理なべの大きな特徴の1つとして、専用ホルダーを使用したパック調理があります。これは、ジッパー付き食品保存袋(以下「フリーザーバッグ」)の中に食材や調味料を入れ、水を張ったSTAN. 自動調理なべに沈め、高温(90℃、サラダチキンなどは70℃)で一定時間加熱することで調理する方法のことです。
フリーザーバッグのサイズに要注意
STAN. 自動調理なべのパック調理で使用できるフリーザーバッグサイズは下記の通りです。
- 耐熱温度100℃以上
- 厚さ0.06mm以上
- サイズ 縦21cm x 横18cm以下
となっています。これ、実は結構サイズ的には要注意です。結構使っている方も多いジップロックのフリーザーバッグ Mサイズは厳密に言えば使えません。同製品のサイズは、縦は17.7cmで問題ないのですが、横幅が18.9cmあり、約1cmオーバーしちゃうんですよね…
それに、ぺったんこで厚みがないので、立体的な食材が入れずらかったりします。
で、代わりに見つけたのがセブンイレブンで売っているこちらのフリーザーバッグでした。サイズ的にはこちらも「縦 23.5cm x 横 18cm」と縦が2.5cm長いのですが、縦の多少のはみ出しは横よりも問題が少ないと思います。
また、こちらの商品は6cmのマチがついているので、厚みのある食材も崩れずに投入できそうだったのでこちらを使用してみました。
炒めない! 新食感の「麻婆豆腐」を作ってみた
パック調理で私がチョイスしたのは「麻婆豆腐」です。詳細なレシピはリンク先をご参照ください。山椒・甜麺醤・豆板醤は必要ですが、それ以外の食材・調味料は割とシンプルです。
パック調理の中でまずこのレシピをピックアップしたのは下記の理由です。
- 混ぜないで作る麻婆豆腐なら、お豆腐も砕けすぎず、トロトロででき上がるのでは?
- 通常麻婆豆腐は挽肉をしっかり炒めるので挽肉の粒感があるけど、パック調理ではどうなるんだろう?
こんなポイントを気にしながら、早速作って見ました。
食材・調味料を全部セブン・イレブンで購入したフリーザーバッグに投入してパックホルダーにセット。
コースで「パック調理」を選択。温度は自動的に90℃が選択されますので、レシピ通りの調理時間25分を入力して「スタート/再加熱」キーを押します。
調理時間は、調理設定温度に達するまでの時間を含んでいないので、時間全体としては約50分かかりました。高温なので注意してパックを取り出し、盛り付けます。
かき混ぜない麻婆豆腐出来上がりました! そして、調理前に想像していた2つのポイントがまさに反映した仕上がりになりました。
食品保存袋に入れたまま、沸騰しない温度のお湯で調理するので、お豆腐は必要以上には砕けず、多めの塊で残っています。
また、材料を炒めないので、フライパンで作る麻婆豆腐と異なり、ひき肉もお豆腐もしっとり、ねっとりしいて、かつひき肉にはきちんと火が通っているという新食感!
特筆すべきは「油」の出方ですね。通常麻婆豆腐は挽肉から出た油で全体的に油ギッシュな仕上がりになりますが(そういうの@@も大好きなんですけどね好きなんですが)この調理方法は炒めないので、油は染み出さずに挽肉自体がそのまま保持していてしっとり・ねっとりした仕上がりになりました! 新食感で美味しかったです!
パック調理まとめ:使い勝手や味の評価
今回、初めてパック調理をして見ましたが、これはお鍋が汚れなくていいですね。今回トライした麻婆豆腐は食感も味も今まで味わったことがない仕上がりでしたので、これは十分アリだと思いました。
今回は麻婆豆腐1品だけしか作れませんでしたが、主菜・副菜を同時に作れるというのも便利だと思います。ただ、基本的に調理温度が一緒のものしか作れないのと、調理時間が異なる場合はまず短い方の時間をセットして、終了後長い方の調理時間の差分分を調理する必要があります。
レシピサイトには「パック調理に対応したレシピ」は掲載されているのですが、上記のような「パック調理温度が同じレシピ」とか「パック調理おすすめの主菜・副菜セット」みたいな情報が掲載されていません。
2品同時調理はとても魅力的ですし、栄養バランスなども考えられた提案があれば素晴らしいと思うので、ぜひ今後のメニュー拡充とインターフェースの改善を期待したいと思います。
冷凍ミールキット:組み合わせで全然違った料理が楽しめる!
次に、忙しい毎日の夕食を簡単にしてくれる、冷凍ミールキットを使った調理をミールキット自体を複数作り、組み合わせを変えることで別の料理を作ってみました。
作ってみたのは、この下の段にある3つの料理です。まず、これらの料理を作るために、下記4つのミールキットを作りました。
ミールキット | 内容 |
---|---|
しめじ・エリンギ・さやいんげん 1パック制作(今回さやいんげん省略) | ・しめじ 2パック(200g) ・エリンギ 1パック(100g) ・さやいんげん(50g) |
鶏肉 2パック制作 | ・鶏もも肉(600g) ・塩 小さじ 1/4 ・こしょう 少々 ・にんにくみじん切り 1かけ(5g) ・コンソメ(顆粒) 大さじ 3/4 ・白ワイン 大さじ 3 ・オリーブ油 大さじ 1 1/2 |
じゃがいも・にんじん・玉ねぎ 2パック制作 | ・じゃがいも 2個(300g) ・にんじん 1本(150g) ・玉ねぎ 1/2個(100g) |
牛肉 1パック制作 | ・牛肉薄切り 一口大に切る(400g) ・塩 ひとつまみ ・こしょう 少々 ・酒 大さじ 2 ・醤油 大さじ 2 ・みりん 大さじ 2 |
同一のミールキットから複数のレシピが作れるのは、メリットが結構ありますよね。まず、単一の食材を複数購入するので、大袋で価格が安くなることが多いです。また、半分や4分の1といった中途半端な単位で必要になるものは、2つや4つパックを作ることで丸ごと消費できるので無駄がなくなりますよね!
しめじ・エリンギのミールキット
まずはしめじとエリンギのミールキットです。本当はさやいんげんも入れるレシピですが今回は省略で。ザクザクカットして、ただ食品保存袋に入れて冷凍するだけなので超楽です。
鶏肉のミールキット
鳥もも肉のミールキットは2つ作るので、今回はドンキホーテでお得な1.2kgのメガ盛りを購入して2つに分けました。複数作ればお値段もお得になりますね。
ニンニク、コンソメ、オリーブオイルなどもただただ投入しちゃいます。
全体的に揉み込んで馴染ませ、できるだけ空気を抜いて冷凍庫へ。お肉は柔らかいので、空気抜きも簡単ですね。私は大きなボールに水を張って、そこに食品保存袋を沈めて抜いています。
そのほかのミールキットもザクザク作って冷凍庫へ!
他にも「じゃがいも・にんじん・玉ねぎのミールキット」x2や「牛肉のミールキット」などを作ってこれで準備完了です。
これ、結構な準備@@結構大変そうに見えるかもしれませんが、材料の買い出しは省くとして、カットして計量して投入して空気抜くだけなのでめちゃくちゃ簡単です。合計しても30分くらいで全部終わっちゃいました(@@買い出しは除く)。
今回貸出期間が1週間だったのでこの量にしていますが、この倍量作ったとしても多分1時間以内でできちゃいます。
鶏肉のバルサミコ酢煮
まず作って見たのは「鶏肉のバルサミコ酢煮」です。冷凍してある「鶏肉」と「しめじ・エリンギ・さやいんげん」のミールキットと、水・バルサミコ酢だけでできるメニューです。
冷凍ミールキットは調理前に解凍する必要があるので、写真のように流水に15分くらい浸けておきます。
解凍できたらSTAN. 自動調理なべの内なべにどさどさと投入。ここで水100mlとバルサミコ酢大さじ1杯半も回しかけます。準備これだけ!
レシピ通り「温度調理コース・100℃・20分」にセットして調理開始!調理中はバルサミコ酢のいい匂いがしています。
ほい!調理時間は約45分でした。もちろん鶏肉にもしっかり火が通っていますし、水とバルサミコ酢以外にも食材からも水分が出てますね。
お皿に盛り付けて見ました。ホーロー鍋はデザイン的にも優れているので、こんなふうに食卓に直接置いてもいい感じですね。
ミールキット調理1発目でしたが初回から高得点を叩き出してくれました。まず、見た目はシンプルな感じだと思うのですが、味わってみると味の複雑さにびっくりさせられました。調理時は水とバルサミコ酢しか入れていませんが、ミールキットを作る時点で塩こしょう、ニンニク、コンソメ、白ワイン、オリーブオイルを投入しています。
その後すぐ冷凍してしまうのですが、冷凍される過程で鶏肉にしっかり味が染み込んでいるためか、仕上がりはかなり美味しく仕上がってました。特にニンニクのおかげか、かなりパワフルな味になっているのが印象的でした。
また、食材の加熱具合も完璧でしたね。鶏肉は冷凍→解凍調理したとは思えないほどプリプリとしまった歯ごたえが残っていましたし、しめじやエリンギもそれぞれの食感を残していい感じです。香りもしっかり閉じ込めた感じでとても美味しくできました。白ワインが進むこと、進むこと…
鶏肉のトマト煮込み
次に作ったのは同じ鶏肉のミールキットに、今度は「じゃがいも・にんじん・玉ねぎのミールキット」を組み合わせて作る「鶏肉のトマト煮込み」です。こちらも、ミールキット以外に用意するのはカットトマト缶(400g)と、塩こしょうパセリだけです。
こちらもミールキットを解凍して…
全部の材料・調味料をぶち込んで…
同じく温度調理・100℃で今度は30分にセットするだけ!
完成! これも、手間の割には本格的な味が楽しめました。STAN. 自動調理なべ、温度設定を毎回行うのがちょっと気になっていましたが、基本100℃で調理する=ホットクックでもお任せで沸騰後の調理時間だけ決めるのと変わらない、と言うのが理解できてちょっと気が楽になりました。
水を追加していないので、カットトマトの水分で煮込まれた鶏肉が美味しかったです。じゃがいももにんじんも玉ねぎもベストな食感でした。
これは晩ごはんでは食べきらなかったので、残った分を翌朝ホーローなべを直接ガスコンロで温め直しましたが朝の忙しい時間にもさっとできて、ほんと助かりました。
肉じゃが
最後に紹介するのは「肉じゃが」ですね。こちらは、先ほどのメニューの野菜の方は共通で、肉は「牛肉のミールキット」を使います。やっぱり、こうやって1種類のミールキットが別々のミールキットを組み合わさることで全く別の料理に仕上がるのは楽しいです。
今回はイタリアンから和食へのトランスフォーメーションですもんね。
じゃがいも・にんじん・玉ねぎと牛肉のミールキットをそれぞれ解凍、
今回追加投入するのは「しょうゆ・酒・みりん・砂糖・だしの素」といった和食の調味料ですね。
完成!どうですか、みるからに美味しそうですよね!今回も火加減はバッチリ、味は偏りなく、いずれの食材にもしっかり染み込んでいて非常に美味しかったです。
これも4人前できるので、夜はご飯のおかずとしていただいて、翌日の昼にだし汁を足してうどんを投入していただいちゃいました。美味しかったです。
ミールキット調理まとめ:使い勝手や味の評価
これは正直にどれもちゃんと美味しかったです。共通して良いと思ったポイントは下記の3つです。
- 食材への味の染み込み:カットしてそのまま調理、ではなく、冷凍→解凍のステップを踏むから、その間に食材に味がしっかり染み込む
- 食感が残る加熱具合:どんな温度制御をしているのかは公式サイトなどを見ても不明だったのですが、それぞれの食材の食感がちゃんと楽しめる仕上がりでした。やっぱ公式レシピ最強
- 食材の無駄が出にくくお得:「玉ねぎ半分」のような無駄がないですし、また大容量パックの活用で価格的にも特になったりするので、一度作成するミールキットの内容と分量を決めてしまえば、かなり効果的に食材の準備ができると思います。今回ご紹介はしていませんが、業務用スーパーなどで売っている冷凍野菜などを使うとさらに効率よく、幅広い種類のミールキットが手間なく・コスパ良く準備できると思います
以上STAN. 自動調理なべで「パック調理」および「冷凍ミールキット」で4品作って見た感想になります。
調理方法の工夫も興味深かったけど、何よりどれも美味しかったのが嬉しいよね
約1週間、レビューにかこつけて毎日美味しいものを食べまくってたからね!
ホットクックヘビーユーザーから見たSTAN. 自動調理なべ
前述の通り、ホットクックヘビーユーザーである私から見た、STAN. 自動調理なべがホットクックより優れているポイント、またイマイチなポイントについて正直な意見を述べて見たいと思います。
ホットクックより優れている4つのポイント
①サイズが四角くコンパクトで設置性が高い
最新のホットクック 2.4Lのサイズは「幅34.5cm × 奥行 30.5cm × 高さ 25.6cm」と去年のモデルよりは小さくなったのですが、同じくカレー6人前が作れるSTAN. 自動調理なべのサイズは「幅28.5cm × 奥行 31cm × 高さ 22.5cm」と、奥行や高さが小さく、実感でもひと回り小さい感じです。
②内鍋がホーロー鍋で直火にかけられる
特に私がいいなぁと思ったのはホーロー鍋の採用ですね。これちょっと個人的には目から鱗でした。ホットクックの内なべはいずれも直火にはかけられないので、その代わりにホットクック本体での温め直しや、最近のモデルは蓋を開けたまま加熱をする「煮詰め」機能を搭載していますが、やはり直火のスピードには敵いません。
でもSTAN. 自動調理なべは付属のホーローなべをそのままガスコンロにかけられるので、さっと温め直ししたり、水分を飛ばす煮詰めができるのが良いですね。そして、このホーロー鍋はデザインもシンプルでカッコよく、ダイニングテーブルにそのまま並べても十分おしゃれです。
調理は本体で行って、食卓にカセットコンロをセットして熱々を継続しながら食べられるのも良いですね!
冬の寒い時期にはぴったり!
③価格が安い
これは大きな違いなのですが、ホットクックの最新モデルで2.4Lサイズ「KN-HW24G」はオープン価格ですが実勢価格77,000円(税込)なのに対して、STAN. 自動調理なべも同様にオープン価格のところ実勢価格は33,000円(税込)と半額以下です。
これは非常に大きなポイントですね。「まぜ技ユニット」のような複雑な機能や、「WiFi対応・ネットワーク機能」「レシピダウンロード」「高精細液晶」などを搭載していない分、お求めやすい価格に仕上がっているのが良いですね。
④メンテナンスが楽(条件付き)
まぜ技ユニットがない分、ホットクックと比較して洗い物の点数が(ちょっとだけ)少ないです。
機種 | 洗い物の種類 (太字:食器洗い乾燥機使用可) | 点数 |
---|---|---|
ホットクック (まぜ技ユニット使用) | 内なべ、内ぶた、つゆ受け、蒸気口カバー、 まぜ技ユニット(本体とカバー) | 6 |
STAN. 自動調理なべ (パックホルダー使用時) | 内なべ、内ぶた、つゆ受け、 パックホルダー、パックホルダーカバー | 5 |
これ、両機種ともにただの煮込み料理をした場合だとホットクックが4点、STAN. 自動調理なべが3点となるので、それほどの差にはなりません。
また、太字で表現していますが、実はホットクックは内なべ以外のパーツは食器洗い乾燥機を使用可能なのですが、STAN. 自動調理なべは全て食洗機使用不可なので、もし食洗機を持っている場合はいまいちポイントの方に数えられるかもしれません。
ホットクックと比較して、もうちょっと!な2つのポイント
①まぜ技ユニットがない
ホットクックの方は最新型ではまぜ技ユニットを強化し、ホイップクリームやポテトサラダなどを自動で作れるようになるなど、かき混ぜをさらに進化させていますが、このSTAN. 自動調理なべには調理中に内部をかき混ぜる機能はありません。
具体的には、基本的に内なべに全部投入して煮込むか、パックに投入して温める調理方法のため、かき混ぜる・攪拌するといった調理方法ができないんですよね。なので、焦げつきやすいものは苦手です。
また、食材も常温で手で分散して投入できる食材の場合はまだ良いのですが、おすすめされているような冷凍調理で例えばお肉のように固まって冷凍されてしまう食材の場合はセットする時にもそのまま投入せざるを得ないので、完成時にはガッツリ固まった出来上がりになってしまいます。
調理終了後に箸などでばらけさせれば良いのですが、この点はちょっと残念ですね。でも、混ぜる機構を省略したことで、半額以下の値段を実現しているとも言えますし、調理方法がシンプルになっているのでこれは逆にメリットの方にカウントする方もいらっしゃると思います。
②Wi-Fi機能がない
STAN. 自動調理なべには通信機能がないので、本体内部にレシピをダウンロードしたり、コースを追加したりすることはできません。
ということは、1. 公開されているレシピの中から選ぶか、2. 登録されたコースを応用するか、3. フルマニュアルで調理する〜の3つの選択肢から選ぶことになりますね。通信機能非搭載は、これもかき混ぜと同様本体価格を安くすることに大きく貢献していますし、設置〜使用開始までの手間や難易度が下がっているので良いとも捉えられますが、2.3.は前述したSTAN. 自動調理なべのメインユーザー層にはちょっと敷居が高いと思います。
この問題を解決するには、象印の公式レシピの充実が重要ですね。現時点でSTAN.シリーズの公式レシピサイト「STAN. Kitchen」が立ち上がっていて、127点(11月30日現在、ミールキット含む)のどれも美味しそうなレシピが公開されていますが、更なる充実を期待したいと思います。
ホットクックはユーザーのSNSでのレシピ発信も多く、また公式コミュニティーなども立ち上げてユーザー投稿レシピの充実を図っていますので、象印にもそういったアクションを期待したいと思います!
調理家電は借りて試すのが当たり前!「象印レンタルサービス」
こういう家電製品って、実際欲しくなっても、購入した後に使わなかったらどうしようとか、買っても長く使うんだろうか、といった悩みがつきものだと思います。
でも、大丈夫!そう、まずはレンタルしちゃえばいいんです。象印では、2021年10月1日より、家電お試しサービス「レンティオ(Rentio)」を運営するレンティオ株式会社と提携し、同社のSTAN.シリーズや炎舞炊きシリーズ 圧力IH炊飯ジャーのお試しレンタル(2週間)や、加湿器のシーズンレンタル(3ヶ月より)を開始しています。
こんな感じで全てのSTAN.シリーズ製品をレンタルできちゃいます。
で、もちろん自動調理なべもラインナップに加わってます。往復の送料込みで、2週間(14泊15日)たっぷり使えて2,780円って結構お得ですよね!
でも、象印レンタルサービスはそれだけじゃないんですぜ。
- レンタル期間の延長可能です(1日延長ごとに100~300円・商品により異なる)。
- 利用の途中でレンタル品を「そのまま購入」(買い取り)することも可能です。
- お試しの結果、製品が気に入れば、新品を「象印ダイレクト(当社製品を取り扱う直販ECサイト)」から購入可能(レンタル代金分を値引くクーポンもゲット)。
どうですか? あぁ、今週末までもうちょっと試したいなぁ、と思ったら延長も可能ですし、さらにレンタル製品をそのまま買取ことも可能ですし、さらには象印の直販ECサイトからなら、レンタル代金分を値引きしてくれるクーポンをゲットして新品も購入できちゃいます。
購入を検討している方で、サイズ感が心配な方とか、ご家族の方で導入をまだ迷っていて応援を得られていない場合など、まずレンタルお試しから開始して、既成事実(笑)を作ってしまうのは賢いやり方だと思います。実際に調理をしてみたり、出来上がった料理を食べたら絶対導入したくなると思いますので、ぜひ気軽にお試ししてみてくださいね!それではまた!