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書籍「Anker 爆発的成長を続ける 新時代のメーカー」:製造系メーカーが参考にすべきはアップルではなくAnkerだと確信した4つのポイント

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ども、デイブでございます。今日は、本日4月28日に発売になったばかりの「Anker 爆発的成長を続ける 新時代のメーカー」の発売日でした。ITジャーナリスト 松村太郎さん著の最新巻です(マイナビ出版刊)。

著者がテック企業の企業分析やインタビュー、最新テクノロジー解説に定評のある松村さんであり、当ブログでも自腹購入して15アイテムを紹介*、かつ日々愛用しているAnkerアンカーがテーマということで、早速先程Kindle版を夢中で読了してしまいました(*クラウドファンディング中のプロジェクターは除く)。

大好評につき、書籍版はAmazon欠品中とのことですが、書籍版にはちょっとした工夫が施されているということで、私は両方予約してますw

初めに

私は現在の本業としては化学・電気素材系メーカーのマーケターです。どうしても、企業紹介・分析本をブログで取り扱う際に現在・また過去に勤めた企業での勤務経験に基づく実体験からお話する場面がでてきます。

しかし、これはあくまで個人としての見解であり、所属する企業を代表する意見ではありませんので、その点はご留意ください。

ぱんだ㊙

書籍の引用しまくる書評とか書いても意味ないしね

デイブ

その分私がサラリーマンとして感じているところはたっぷり書かせていただきますね。

あ、それと文中には本ブログでのAnker製品紹介記事を作成した時に撮影した好きな写真や、Ankerが行ったユーザーイベント「Gadget Night」の写真を挿入しています、特に本文と関係ない写真も多いのですが、ご了承くださいませ。

「Anker 爆発的成長を続ける 新時代のメーカー」目次

ここは、参考として目次を書き写させていただきます。書籍は序章に続き、下記の6章から構成されています。

  • 序章:Ankerグループを知るための重要な10のキーストーリー
  • 第1章:Ankerの誕生とコアとなる経営ビジョン
  • 第2章:中央集権化しない組織構造と多様性のある企業文化
  • 第3章:ユーザーの声を反映するAnker流ものづくりの理念
  • 第4章:「体験」を通じた顧客との信頼づくり
  • 第5章:アンカー・ジャパン独自の事業戦略
  • 第6章:Ankerグループがこれから向かう場所

Ankerは2011年に中国・深センで創業したまだ比較的新しいメーカーですが、創業8年で約8,500%の急激な成長を遂げています。

顧客の購買行動の変化=「モノからコト消費」へのシフトや「多品種少量生産」といった大きな変化の中で、1企業がここまでのスピードで成長し、ユーザーの信頼を勝ち得ているのはなぜなのか。

松村さんは創業者のスティーブン・ヤン、ドンピン・ジャオ(おふたりとも写真を拝見するのは初めてでした)、またアンカー・ジャパンを0から立ち上げた井戸義経(いど・よしつね)さん、セールス&マーケティングを成功に導いた猿渡 歩(えんど・あゆむ)さんのインタビューを交えて紐解いていきます。

Anker Gadget Nightから井戸社長の登壇模様

さて、書籍の目次をご初回し終わったところで本題に入ります。ここからは、書籍の中で紹介されている話の中で私が特に興味をもった箇所を紹介とそれを読んだ感想・実体験などをご紹介しますね。

デイブ

Ankerという会社が奇跡や運でなく、本当に地に足のついた、成長するべくして成長を遂げた、新しいカタチのメーカー(D2C)であることが理解できました

ぱんだ㊙

ぜひ、あなたの感想もTwitterのハッシュタグ #Anker本 で投稿してくださいね!

Pick Up 01 : Ankerのものづくりと成功の要因

メーカー社員として非常に深く刺さったは、やはり「なぜAnkerはここまで成功できたのか?」というポイントでした。

創業時の戦略の巧みさ、つまりスマート化が世界一のスピードで進み、かつファブレス(工場を持たない)製造方式を一手に引き受ける世界の工場としての中国深センに本社を構えたこと。

また販売チャネルを広げすぎず、Amazonというeコマースプラットフォームに販路を絞り込んだことで、新興メーカーでも同ストアのランキングロジックに打ち勝ち1位を獲得できるようになった点など、もう本当に頭が良いとしか言いようがないです。

Anker SoundCore Liberty Pro 2のパッケージ写真

私も何社かメーカーに勤務したことがあるのでその経験からすると、メーカーは、その価値の源泉は製品そのものにあると思いがちです。

「プロダクトアウト」という考え方は、ともするとメーカーの独りよがりの象徴として「マーケットイン」と対比する考え方として古い体質、日本メーカーの課題として指摘されることが多いポイントでした。

Ankerのアロマディフューザー

では、Ankerはどういう会社か。これは私が感じるのは実は「究極のプロダクトアウト」なんですね。

製品開発時から絞り込んでいた、ECプラットフォームという販路の顧客からの濃いフィードバックを企業のDNAとして取り込み続けているので「前バージョンの1.2倍」「コスト10%カット」などの顧客にとって意味のない改善がありません。

そうではなく、もっと顧客ニーズに深く刺さる部分からの新製品開発・改善になっているので、プロダクトアウトでも結果マーケットインも実現してしまっているのがすごいところだと思います。

まさにクロレッツサイズ。Anker PowerPort Atom III Slim

また、新ジャンルの製品でも、そもそもカスタマーフィードバックを得て対応するスピードとサイクルが高速なので、すぐに既存製品と同じレベルに到達するというのも良いですね!

Pick Up 02 : “Customer Support is King”という考え方

上記の「究極のプロダクトアウト」を実現するには、カスタマーサポートの存在が非常に大きいと思います。でも、ほとんどの会社で、カスタマーサポートってクレーム処理係的な位置づけで、低い扱いになっていないでしょうか?

Anker Gadget NightからGIZMODE網藤さんが自転車を瀑こぎしているところ

勘違いだったらすみません。でもこれはホント間違いですよね!一番多く顧客接点を持っている部門であり、リアルタイムにお客様の反応を確かめる部門です。メーカーの顔であり、たとえば彼らが自社製品を愛用していない会社はダメな会社だと思います(そういう会社の話も聞いたことあります…)。

Anker Soundcore Liberty Neoのケース。美しい

その意味でも、サポートをすべて外注に任せてしまうのはもったいないですよね。もちろん、ファーストラインと呼ばれる1次対応では色々なレベルの問い合わせが寄せられるのでコスト的にも外注して良いですが、セカンドライン以降はしっかり会社のミッションやサポートの役割を理解した社員が応対すべきと考えます。

そういう意味で、やはり顧客インサイトの宝庫=製品改善・製品開発のネタの宝庫であるカスタマーサポートはAnkerにとってとても重要な部門であることがわかります。

「神サポート」と呼ばれるAnkerですが、それは事なかれ主義で、新品交換を乱発するような方向ではなく、顧客エンゲージメントの重要チャネルと捉えている結果なんですね。

Anker PowerConf

またBtoB企業では必ず存在する「製品選定」に関する問い合わせをBtoCメーカーが開始したというのも実はすごいです。「Powerコンシェルジュ」という名前のサービスですが、チャットで個人ユーザーからの製品相談に対応したのですが、個人客の購買単価や購入頻度を考えると、多分このコストってかなり非効率なサービスになっていると思います。

具体的な例を上げると、たとえば20分かけてモバイルバッテリーの購入相談にチャットで対応し、その後3,000円の商品が売れたとして、多分コスト的には赤字ではないでしょうか。

しかし、一度Ankerの製品の購入過程でPowerコンシェルジュを体験すれば、次回もAnkerを頼ると思うんです。ブランドロイヤリティは爆上がりですからね。

Pick Up 03 : 実は正反対だったAnkerとアップル

スティーブ・ジョブスがこの世を去ったのは2011年10月でした。図らずも、Ankerが創業したのはその2ヶ月前の2011年8月。2社を重ねて見る向きも結構あると思います。私もそうでした。

でも、たどり着く場所は同じでも、製品開発のスタイルは全く異なります。あくまで「ジョブスが欲しいもの、ジョブスが進むべきと考えている未来を実現し続けたアップル」。直営店戦略も、アップルの素晴らしい製品と文化を体験する場所として世界中に展開しています。

一方で、Ankerももちろん技術革新による新製品投入は意欲的に行っているのですが、同時に製品改良もものすごいサイクルで行っています。それは同社のKPI(主要評価指標)がカスタマーインサイトをベースにしたものであるからに起因します。ここがアップルとの大きな違いですね。

Anker Gadget Night受付

同時に、ECサイトや自社ECストア、直営店・ポップアップストアなど、施策はアップルと同じですが、役割はInput、つまり顧客接点の増加とデータ収集に重きを置いている点が大きく異なります。

そこから生まれる製品群ですから、ハズレも無いですし、広告や宣伝費にお金をかけない方針というのも頷けますね。

Pick Up 04 : Ankerが次に目指すものとは

個人的には、Ankerとして意識している「カテゴリの10年寿命」というのもすごく気になりました。あるジャンルの製品が登場し、改善・改良されても、10年位でそのジャンルがなくなって次のジャンルが台頭するというお話です。

Euft RoboVac L70 Hybrid

モバイルバッテリーから始まり、オーディオ製品(SoundCore)、カー用品(Roav)、プロジェクター(Nebula)、ロボット掃除機(Eufy)などのサブブランドを育成しているAnkerですが、さらに新しいカテゴリーの創出に意欲を燃やしているということで、かなり楽しみです。

Anker Gadget Nightで紹介されていた掃除機
Anker Gadget Nightで紹介されていたPowerPort Strip PD6。発売が待たれる

個人的には、品種の多さでは先行するXiaomiシャオミとは違う、Ankerならではのこだわりとシナジーのある製品を期待しています(Xiaomiも大好きで、炊飯器とかは理解できるのですが、バッグとかスーツケースとか、なんでXaomi?ってものも多いんですよね…)。

「Anker 爆発的成長を続ける 新時代のメーカー」まとめ

さて、気になった所、感銘を受けた所をメインに私目線でピックアップし、経験から勝手なコメントをつけてしまいましたがいかがでしたか?

新時代のメーカーの姿である「D2C」。商品とブランドが強く結びついているアパレルやファッションではなく、ブランド価値が高めにくいコモディティ商品でD2Cを成功させた稀有な例であるAnkerの真髄をしっかり学べる良書なので、興味があればぜひご一読されることをおすすめします。

(おまけ)Anker製品関連記事ご紹介

本ブログでご紹介しているAnker製品の記事をまとめてみました。今、特にオススメなのは下記の3商品です。

  1. 水拭きも吸引も1台でこなる、賢さがウリのロボット掃除機「Eufy RoboVac L70 Hybrid」
  2. 在宅の長時間会議の負担を軽減してくれるスピーカーホン「Anker PowerConf」
  3. 1ランク上のワイヤレスイヤホンを探しているなら「SoundCore Liberty Air 2」

他にも興味あったらぜひチェックしてみてくださいね!

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